良き隣人
2011年6月29日 カテゴリー:雑記
早朝。
我が家は、心地いい鳥のさえずりで起こされます。
野鳥の声は、どれだけ大きくても、うるさく感じません。
ウグイスがホーホケキョと鳴き出すと私はうっとりと目を閉じます。
ここは楽園でしょうかと・・・・・・。
その姿は見えなくとも、美しいさえずりは疲れを癒します。
そんな中、家人が笑顔で言いました。
「隣のおじいちゃん、ウグイスの鳴きまね上手やね~」
あぁ・・・なんたることでしょうか。
私が数年にわたって癒されていた、そのウグイスの美しいさえずり。
ただの口真似だったなんて・・。
真実を知ってから注意深く観察していると、隣人のおじいちゃんが勝手口の小窓から顔を出し唇を突き出している・・お姿が確認されました・・・。
そういえば、この隣人は、野鳥の会ルック風のいでたちで、年中、自転車のカゴには釣竿がさしてあり、周辺の山や川を熟知されていて、探検されているようです。
人生謳歌、いつも楽しげに口笛を吹いている方なのでした。
今年も、ウグイスのさえずりが一段と高らかにやってきました。
おじいちゃん!お上手!と思っていたところ・・・・家人曰く。
おじいちゃんは入院中のはずと。
そういえば、最近、愛用自転車は埃をかぶったままです。
ウグイスが鳴く度に、大急ぎで何度も勝手口の小窓を確認しましたが、
閉じられていました。
このおじいちゃんの自然を愛するパワー。
周辺の野鳥を呼び寄せるのでしょうか?
裏庭の木々には手作りの餌づけの台。
鳥達のさえずりは、一段と多くなったと思います。
人間、好きなことを本気でやり続けると、何かを超越するものらしい。
仕事以外の何か・・・・。
見つけられたらいいですね。
そして、あの、おじいちゃんの素晴らしい口真似。
家人一同、もう一度聞きたくなります。