天神橋筋商店街17
2018年6月08日 カテゴリー:雑記
商店街を歩いていた時だっだ。
思わずに二度見した。
彼の姿を発見するとラッキーディ。
全くもって神出鬼没で、私はいつからかタワー爺と呼んでいる。
年齢不詳、高齢の男性で信じがたいのだが、顔の真ん中に手製の紙のタワーがメガネに張り付いているからである。
そのタワーにもいくつものパターンがあって、エッフェル塔風からスカイツリー風や
何か自分が気になる言葉もコラージュさせた作品のようで、やはり一番多い作品は通天閣風だった。
そして、タワー爺は世に訴えたいことを数センチの幅に何やらメッセージが書きこんであったりもするのであるが一瞬ですれ違うため、一体そこに何が書いてあるのかは不明である。
歩く際に邪魔にならないのだろうかと思うがどうやら心配ご無用のようだ。そのタワーは彼にとって生きる上での強い意思表示であり、どうぞ見てくれとばかりに闊歩する。
天神橋筋商店街、恐るべし。
実に濃いキャラの立った人たちが多く存在している。
ゆえ、テレビ番組でもこの商店街が一番街頭インタビューが多く、帰宅中、商店街を歩いているとクルー陣が笑顔でこっちにやってくるのはおばちゃんネタに違いなく、私は数えきれないほどマイクを向けられた。
そんな話を依頼人に話していると、苦しみからようやく立ち直った彼女は、時々TVでこの商店街がインタビューされているシーンを思い出したようではにかんだような可愛い笑顔を見せてくれた。
夫婦橋には先月から船渡御の申し込み案内が始まっていた。
もう、天神祭がやって来るのかと、月日の流れの早さを思うのは私だけだろうか。
背後で白人の若い男性が「so!! Cool!!」と言いながら「玉出スーパー」の24時間派手に輝く電飾看板を撮影していた。この向いに「クックデリ御膳」というお弁当屋さんがあるが、ここで軽く立ち食いをしている観光客の多いこと。
人の気は多ければ多いほど生み出す何かがあるのだろうか。
時に思い悩みながら商店街を歩く私にマジックにように突如ユニークな人を見せてくれ、心をネジをゆるめてくれる。
依頼人と初めてお会いするのは南森町駅の3番出口で天神橋筋商店街の2丁目付近の商店街になる。最後にお別れするのもここで、最後の握手をして見送る。
その直前、依頼人と歩いていた時、商店街で関西テレビの某番組の街頭インタビューを受ける。内容から丁重にお断りした。
タイトルはおばちゃんは〇〇に怒ってます。
だったような気がする。
ほらね。
言ったでしょ。
私といると街頭インタビュー受けること多いからって。
最後にお別れした時、依頼人が大爆笑してくれて嬉しく思う。