2020年 謹賀新年
2020年1月08日 カテゴリー:雑記
新年明けましておめでとうございます。
新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
長年の習慣なのだろうか。さりとてコーヒーが飲みたいわけでもないのだが、ほぼ毎日とある喫茶店で過ごす。長居はしないが、ただ時の過ぎ行くままに天神橋筋商店街を歩く人たちを眺めるだけで心が和んでいく。
店にやってくる客人も興味深く、場所柄、商店主が多いのであるが平均年齢70代オーバーで戦後、物資のなかった時代から好景気時代、バブル時代、この天神橋筋商店街を支えてきた生粋の商売人なのでちょっとした昔話が面白い。
コーヒーだけの注文での着席がコーヒーカップにそっと饅頭や羊羹などが小さくいつも添えられているのは店主が認めてくれた濃いメンバーと認識されているのだろうか。
関西人らしい激しい語り口は関東人からすると怒っているのかと感じるらしいが、「知らんけど」で終えるオチでその振る舞いも許されよう。またほぼ毎日、店前に鎮座しているキャバリア犬のゴンちゃんを発見できれば一日の始まりにも弾みがつく。
思えばスタッフの探偵人生も長くなり、家族と一緒にいるよりも共に過ごす時間も長くなり、もうすでに職業として全うしなければならないことはある程度の年令に差し掛かり感じるものである。
私は何気ない時間に幸福を感じるようになった。
昼下がり、まったりとした時間の中、小休止している調査員が過去の仕事のあれこれをよもや話していている時間である。
代表A氏のいれたコーヒーを飲み、唯一の喫煙者調査員N氏のくゆらす煙草。禁煙とダイエットについていつも激論を交わし、そこにK嬢の用意した煎餅などをバリバリ食べながら、FM802が流れている。
ネタにする話は山のようにあるが、その話は命に関わるほどの事故に巻き込まれそうだったのにこうして今は過去を懐かしみ笑い話をしている姿に。
物事は一つ間違えばあらぬ方向に向かってしまうが、受け止める力量と共有できる仲間がいれば心の疲弊感は少しは薄まっていく、また時が経てばあれほど大変だったことも笑ってしまえることに時の流れは人の苦悩さえも和らげてくれるのだろうか。
とてもいいムードの表情は一列に並んでの写真では表わすことができないので、私はばれないようにこっそり写真に撮らせていただき、ひとりほくそ笑んでいる。
今年も変わらぬ日常を過ごせたらそれだけで幸福です。
ご縁ある方に支えられています。
ありがとうございます。