けものたち6
2016年4月07日 カテゴリー:雑記
猫、大食漢とネット検索したら、やはり猫の大食いについて悩まれている方は数多くいて、我が家と同じで、その相談内容を読んで思わず声に出して笑いそうになる。
しかし、笑ってばかりはいられずペットにとって肥満は命さえ失いかねない大問題でペットのダイエットは人間以上に難しい。
我が愛猫も大食漢である。
決められた量の食事では全く納得出来ないようで、正気を失うのか。床、壁、カーテンと部屋中のあらゆるものを舐めつくし、時々「ねぇ・・僕のこと見てる?」と横目でチラチラ見ながら、悲し気に小さく鳴きながら舐めるのである。
去勢をしてからホルモンバランスが崩れたのだろうか。二匹いるが一匹が激しい大食漢に陥っている。同時にフードをあげているが一気に噛まずに猛スピードで平らげ、隙あらばゆっくり食べるもう一匹のをゲットしようとする。
ネット検索していて「早食い防止皿」を発見する。
これは様々な種類があって平坦な皿ではなく、とげとげしたものが渦巻き状になっていて、その間に入り込んだフードを探しながら食べるという代物である。
一番難易度の高そうな渦巻き皿を購入したが、イラついたのか皿をひっくり返し食べるという荒業で挑まれ、これはぜひ使いたいという友人に差し上げたが、友人は効果あったそうな。
だがよく考えると、本来彼らはケモノであり、ようやく苦難の末に獲物をゲットしたものは誰にも奪われることなく一気に食わねばならなかったはずだ。
忠実にケモノ精神を残しながら愛玩としてのスピリッツも持ち合わせる。
これまた果てしなく愛おしく思えるのだった。
そんなことを日々考えていたところ、我が代表A氏がダイエット宣言をしていた。
時々ランチダイエットとか、訳のわからぬことを言っていたが、その発言からすぐ、天神橋3丁目にある、から揚げの美味しい「もも福弁当」を普通に食べていた。
裸は見たわけではないので知らぬが、現在も非常に太っているという風貌ではない。だが、確かに10年以上前は細マッチョだったから、何かを見て許せないものがこみ上げるのだろうか。
食べるということは自分だけの欲望ではなく、人間関係を密接にさせるもので、誰かと食べることを最大のコミニュケーションとするようになったのは一体いつからなのだろう。
人間界というすさまじいジャングルにいる我々は剣を持って相手を貫く闘いはしなくなったが、目に見えぬ何かと一生闘うことを要求されているかのようだ。食が与える影響は高く、今や食べないというスタイルも確立されつつある。
私は今週、来週と過去の依頼人から嬉しいランチのお誘いがあり、某イタリアンに行くのだが、その店もA氏がお気に入りであるので是非お誘いしたいと思っている。
愛猫は今日も朝食を食べてすぐ、腹が減ったと叫び、横目でチラチラむせび泣く。
これは完全に嘘泣きなので心を鬼にせねばならん。
また、人間界のダイエットも、我々の問題なのかもしれぬが、よほどの信念を持たねば猫会以上に困難であることをここに記したい。