芸能人の不倫
2016年1月28日 カテゴリー:調査記
週刊誌の見出しは「調査期間1か月、探偵に依頼、恐ろしい妻」と書かれていた。
騒動となっている男性の妻は密かに探偵に依頼していたようである。
だが、この悪意ある表現はどうしたものだろう。
雑誌の内容を全てうのみには出来ないが、情報提供者がいれば別だがスケジュールのつかみにくい売れている芸能人の場合、逢瀬のチャンスがよめないため、確かに1か月~3か月前後の行動をみないと不貞の確証が取れにくいことがある。
妻が探偵に依頼することは簡単に決めたわけではないだろう。
一般人との違いは事の顛末が公にさらされ、暴露することでようやく輝きだした夫の仕事の影響も考えたはずである。
本来ならば夫婦の間の話し合いで解決することがほとんどだが、一切話し合いに応じようとしないため、その依頼は夫と差し違える覚悟の決断だっただろうと。
熱い男女の仲は、どれだけ多忙であっても世界中の恋人たちがそうであるように、クリスマスの夜を過ごすことに意味がある。
依頼前と確証の報告書の写真を見たあとの妻の心の中の気持ちの変化が、私には手に取るようにわかる。
依頼前はそうに違いないと思いながら日常生活を過ごし、妄想が大きく膨らむ。信じたい気持ちも捨てきれず、確たる証拠を持っていないので混乱し、少しづつ心が狂い始める。
だが確証を掴んだことで、止まることのなかった妄想がようやくストップして、これからのことを考えることが始められる。
芸能人の不倫騒動には興味がなく、人様の生きざまに意見する気もない。ただ職業柄なのか当事者たちの家族が気になるのである。
探偵に委ねるしか方法がないのに、依頼したことまでも非難されることに納得できないが、これもまたそんな夫を選んだ妻の人生の道行きなのかもしれない。
夫婦であっても心も身体も縛り付けることは出来ない。
どれだけお金があっても、家族がそばにいても。
輝かしいステージにいても、才能を謳歌させることの出来る世界にいても。
人生の過ちは誰にも起こり得ることで、人間は逃れることの出来ない時折現れる孤独につい躍ろされてしまうことがある。
若さゆえなのか、恋愛中毒にありがちな脇の甘さと、ラインの言葉のやり取りがネット上に暴露され、それが一生消えないことで社会的制裁を充分に受けているが、どうやらまだまだこの騒動は終わりそうもない。