妻のモラルハラスメント
2015年3月27日 カテゴリー:調査記
モラハラは夫婦同様に起こる問題である。
内容は同じく、無視、無言、言われなき暴言、夫に対する全否定である。
夫は家に入る前に必ず深呼吸をするという。
妻を怒らせぬように静かに廊下を歩き、着替える下着も妻が決めた手順で配置されたところへ置き、家の中では極力、存在しないようにそこにいるのだという。
だが、いつからか家の灯りを見ると、そのドアを開けることが出来なくなって、帰宅拒否症候群となっていった。
仕事で身体は疲労し、日々無駄にお金を使うことにも限界を感じるようになり、近所の実家に立ち寄ればマザコン夫と罵られ、早く帰っても遅く帰っても居所の悪さは同じで、どんな行動をしても気に障り怒りの対象となっていくのだった。
仕事以外の居場所のない、家族が敵になってしまうことは仕事も失いかけない、息も出来ない袋小路へ追い詰められる夫なのであった。
この一方的に受ける言葉の暴力は常に納得のいかない暴言であるため、男性の場合、感情が高まると殴ってしまい、たった一度の暴力が妻側から度重なるDVであると申請をされてしまった方もいた。
妻からの突然の別居話の根底に、ある男性との関係を調査しなければならない時、その誘因は自分にあったのかもしれないと、この不貞行為すら自分のせいにしてしまう夫なのだった。
この話は15年前以上前によく聞かされた依頼人の話なのだが、その頃はこの名称はなく、違和感を感じつつ、夫婦の問題として聞くようにしていたが名称をつけられ、腑に落ちるのだった。
心身を病んでいくと自分の置かれた環境が異常であることに気が付かなくなる。ホテルの喫茶室で面談中、依頼人は隣人の時折話す大きな声に驚き、万が一、妻に見られるといけないからと窓際を避けて一番奥の席に座っていたのだった。
名称が付けられたからと言って、まるで流行病のように思いがちだが、江戸時代でさえも、現在の2倍以上の離婚があったように濃い人間関係から生まれるモラルハラスメントは連綿と続いてきたものである。
何を持ってモラルハラスメントとして認識されるのか。
対処法はあるのか。
別れるしかないのか。
まさにモラハラの渦中にいる依頼人から、じっくりお話をお聞きすることで、モラハラが生まれる背景を知り、調査だけではない解決への道のりをお手伝いをさせていただいています。
どうかご相談下さい。
お力になります。