カスタマイズ3
2014年9月16日 カテゴリー:雑記
夕刻、代表A氏が某手芸店へ向かうと知る。
感の鋭すぎる私は頭がピンピンした。
「何を買ったか知らせて下さい」。
とメールした。
「2㎜の革紐、3.5mmの4つ組革紐2m、大カシメ8つ、
小カシメ8つ買いました。銀糸は辞めましたyo」。
この最後のyoについては変換ミスを疑ったが、どんな状況でも瞬時にミスなく打ち、誤字脱字を嫌うA氏である。これは恐らく気持ちの高ぶりを若ぶって現わしたと判断する。
何度もここでお伝えしているが、携帯電話の受信を伝えるブルブルバンドはあくまで、簡素で味気ない代物である。
今回のカスタマイズはバンドのラバーを大胆にも削り細くする荒技を見せる。
ラバー自身になんと刺子のように精密に編みあげた作品がそこにあった。
忙しい時間の中、寝る間も惜しみ、調査プランニングをしつつ、深夜、誰もいないリビング。そこで編み上げる作品は、私にはまるできれいに食べ尽くされた美しい魚の骨のように見えた。
第3のカスタマイズは「フィッシュ」と名付けた。
だが、未だその形にさえ納得がいかぬようである。
A氏はついにバンドに対して見切りをつけ、次なるは腰のベルトに小袋を装着させ、そこに本体入れるというのはどうだろうかと。
これまでと全く違うイメージのカスタマイズを聞かされる。
この機器はピッタリと密着させねば、ブルブルを感じることが出来ぬ。よもやブルブルが脇腹の肉に巻き込まれ、長時間の場合、男の粘っこい汗と加齢臭やらの湿気を嫌う本体がやられてしまう可能性が発生する。
イメージは身体にフィットした江戸人のオサレ根付のようなものであろうか。
ならば私もペンダントのように肌に密着させるのも、これまたシャレオツで、
それがバイブした時、私はいつ如何なる時もキャッチし、目覚めることが出来るだろう。
日々、身体だけでなく、頭が煮えたぎるほどの仕事の苦悩と向き合っている。
そして、この職業を選んだ者しか味わうことの出来ない充実にも包まれている。
あるべきものを誰も考えつかなかったへチェレンジすること。
それが仕事に関わる一品への熱い深い思い入れでもあるのだ。
カスタマイズは終わらない。
終わりそうもない。
いつ終わるんだ。
私も同じく熱く、時には遠い目をしながら、それらをじっと眺めているyo。