素行 夫の帰宅時間
2014年9月02日 カテゴリー:調査記
妻は、夫の帰宅時間について常に意識を置いて暮らしているものです。
たとえ夫が夕食を要らないと言っても、何かしらの用意と明日の準備をしているもので、
魚でも焼いておくか、炊飯器の保温のスイッチを切るべきかと、日々細かい生活の段取りの手数を無数にこなしながら一日を終えます。
徐々に夫の帰宅時間が遅くなり、ブラックともいえる勤務体制となっていくことが、心を更にざわめき立てて行くのだった。
亭主元気で留守がいい。
昔、そんなCMが流行しましたが、その背景には会社が社員を守るべく体制でいることや、夫も家族との関係がきちんと繋がっていることが大前提でした。
果たして夫は本当に残業をしているのか。
或いはこんな時ですら、女性とのいくつかの疑念があって浮気をしているのではないか。
このような場合、夫に対して声高に文句を言うことも出来ず、妻は夫のこれまでの帰宅時間とのずれに非常に敏感になっていきます。
夫の身体を心配しながらも、残業手当がつかないことに苛立ち、夫の勤務先に車があるのかどうか確認をしに行き、ある、ないで何かを判断する暮らしになって行くようになります。
そして、夫の毎日の帰宅時間に奔走され、その影響で妻自身も家庭の中のあるべく段取りをつけられなくなっていきます。
限られた予算で毎日の献立を考え、且つ、効率よく家事をしていくことは実は誰でも出来ることではなく、これまでの培った日々の計算された技と安定した家庭の中で出来る行動なのかもしれません。
小さな子供がいて、難しい年頃の子供達を抱え、パートで夫の収入を支える妻たちは一つ歯車が狂いだすと、そこから這い上がることが出来ません。
この生活を支え続けることが出来るのは、家族のために生きていることの証で、妻はどれだけ大変であっても乗り越えていけるからです。
気持ちが沈むと何も出来なくなります。
私自身も、離婚の渦中はスーパーへ行くことが辛くてたまりませんでした。
夫が帰宅しても、心がこっちに向いていないことは肌で感じる淋しさです。
そんな疑心を夫は疎ましく思い、帰宅する時間すら伝えなくなっていきます。
妻は何度も何度も時計を眺め、本当は心からのお疲れ様を夫に伝えたい。
そんな思いを持ちながら暮らしています。
ある時から、その疑念が溢れ出さんばかりになって、どうしたらいいのかわからない。
もし、そのような方がいらしたら、一度ご相談だけでもなさって下さい。
お力になります。
その気持ちがあるだけで、やり直すチャンスはきっとあります。