優しき村人達
2014年4月28日 カテゴリー:雑記
村にあるリサイクル品収集用の箱から猫の鳴き声がすることに村人が気付いたという。
動物保護団体の職員が輸送中の猫をうっかり放してしまい、そのまま逃げだすという事態が起きていた。
その猫を見つけたら保護団体へ知らせるようにとの情報が村じゅうに流れていたため、多くの人がその話を知ることとなったのだ。そんな状況のなか、衣類専用のリサイクル収集箱から猫の鳴き声が聴こえてきたのだ。
村人が助け出すため箱を開けようと試みるが、鍵がかかっているうえにその鍵が壊れていたため簡単に開けることができない。
救急隊員や英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)の職員らも駆けつけ救助にあたったが助け出すことができず、30キロメートルほど離れた専門家のところまで箱ごとトラックで運んだ末、なんとかこじ開けることに成功。
彼らが中を探してみると、やはり「ニャーニャー」と聴こえてくる。
イギリスの小さな村で12時間にもおよぶ救出作業の末、村人達が見守る中で、一匹の猫が救出された。
「ぬいぐるみがいっぱい入った袋を開けると中には猫のぬいぐるみがありました。まさかこれじゃないよなと冗談で言っていたら、本当にその猫がニャーニャー鳴きだしたのです」と救出にあたった男性は話している。
それは足の部分に触れると泣きだす猫のぬいぐるみだったのである。
彼らは半日かけてやっとのことでぬいぐるみを救出した。かなり大がかりな事態に発展した末におもちゃの猫だとわかった瞬間、その場にいた全員笑いが止まらなかったという。そこで気になるのは逃走した本物の猫のほうだが、現在も行方不明とのことだ。
(ロケットニュースより抜粋)
私は昨今、数あるネットの動物ニュースの中で最も心打たれた大好きなニュースである。
村人達が一丸となって、猫一匹を必死で救出しようと試み、動物愛護団体や救急隊員達。
その選ばれしプロフェッシュナル達は一刻の猶予もない緊迫した現場であったはずだ。
だが、その鳴き声がニセモノであると察知出来なかったのだろうか。
・・・・・出来るはずもなかろう。
命が消え入る寸前の声は動物愛護精神に満ちた者には今際の際。
魂の叫びのように聞こえたはずであろうから。
私はこの村の住所を知りたい。
村人達のお顔も見たい。
緊迫に満ちていたはずの救出シーンの動画が何故ないのだろう。
動物好きの方なら、この気持ち。
きっとご理解していただけるはずでしょう。
どうかこの連休が、このような穏やかな良い休日でありますように。