所在 人探し
2014年3月28日 カテゴリー:調査記
調査会社で「人探し」お受けすることが困難な時代になりつつあります。
昨今の個人情報を悪用する人や、余りにも痛ましいストーカー事件などが増えたことの影響です。
いつからか世の中が間違った個人情報保護を掲げるようになって、本来ならば調査とは依頼人自身の身を守るための依頼なのですが、それを調査会社として深く見極めることを問われています。
人を探すことの意味は依頼人にとって、それぞれ深い事情があり、身を切る思いの中でやって来られます。
そして、その相談をお聞きするにつれて、なんとかお力になりたいと思いながらも一部にはお断りせざる得ない方もいて、始まりの顔の見えない相談者の方とのやり取りはお互いの真意が伝わりにくいことがあります。
依頼の背景を知ることは調査会社として一番重要なことで、出来れば依頼人だけでなく、対象人物の心情も察し、それがお受け出来るものではない時は毅然とお断りすることも調査会社は必要なのです。
人生のその一大事は簡単に解決出来なくなったからこそ調査を相談するものであって、その複雑な人間関係はメールや電話だけで簡単に全てをお答えすることが出来ないでしょう。
ご依頼されたのは10年以上になりますが、未だに恩義ある人との再会出来た喜びを何度も、その近況をメールで伝えて下さる依頼人の方がいます。
何度も何度も感謝を伝えられて、これからの人生の大きな糧になりましたとメールを見るたびに私は初めて依頼人の方とお会いした時がよみがえり、その再会のシーンも目に浮かび、やはりこの仕事をしていて良かったと勇気付けられています。
そして、やはりご相談をされる方は何としても探さなければならない方ばかりです。
それを唯一、救済出来るのは私共、調査会社しかなく、心にいつもかつての依頼人のような結末になってくれたらと願いながら、ご相談を聞かせていただいています。