感謝
2014年2月18日 カテゴリー:雑記
藁をもつかむ気持ちで占いや何かに祈念することは、人間の心の弱さだけではなく、その災いや苦しみを和らげるには必要なものです。
占いに非常に心酔し、その易者から方位や、暮らしの全てに指示を受けても、それでも一向に改善しないことに落ち込みやって来た相談者の方がいた。
その原因となる悩みは自分の中で生れている。
解決しなければ次は易者のせいにしてしまい、いつまでも終わりのないループの中でしか生きられないようになります。
私はただの普通の女ですが、悩める方と深く触れあってきたので人間の持つ悩みは深まるほどに心身のバランスを崩していく姿を知っています。
カフェで友人とお茶を飲んでいる楽しげな人達や、満員電車に揺られながら携帯電話を眺めている人や、笑いあってお酒を飲んでいる人達。
悩みなどないように見えますが、それは小さな一片でしかなく皆、何かしら、気にかかる人間関係を抱えながら誰にも見せずに生きているのだと思います。
相談員という仕事では、毎回似たようなお話はどれ一つなく、どれもが違う事情を持った浮気の相談や人を探すことの意味は簡単にカテゴライズされるものではありません。
いくら仕事がひと段落しても、悩みという形には見えないはずの何かが、ある時から、いつも私の隣に、向かい側にいつも静かにそこに待っているかのようにいます。
そして、何か少しでも、この仕事の依頼人のためになるのであればと、関連の書籍を探しては読み、その悩みの本筋に近づく類のようなものに興味を持って触れあいます。
多くの悩める方との長年のお付き合いは、始まりと終わりを知ることで、経験値が積まれて行き、何を聞いても、受け止められるようになって、落ち着いて感情の整理が出来るようになったのかもしれません。
ありがとうございます。
その悩みの深さから致し方のない高ぶった感情の方に、形に見えないものを売ることは大きな自信がないことには相談者の方とはお会い出来ません。
調査員方だけでなく、依頼人の方達によっても、この私を大きく成長させて下さり、この職業を今も続けられること、支えられていることに、心から感謝しています。