天神橋筋商店街5
2014年1月30日 カテゴリー:雑記
関西ではない依頼人の方が初めて、この天神橋筋商店街にやって来られた時に
「ここはまるでベトナムみたいですね・・」と言われたことを思い出す。
長年、大阪にいると、どこもかしこも自転車だらけなので、余り気にならなかったが、確かに商店街にあるにも関わらず、人並みをくぐって自転車が平気で割り込んでくる。
ゆっくりと走られるならまだしも、猛スピードでわき道から進入して来ることはいずれ大きな事故にならないかと心配していたことが現実に起こった。
2013年4月10日午前0時頃、この商店街で男性同士の自転車が正面衝突。50代の男性は意識不明の重体となっている。この事件をきっかけに商店主らが規制を要望。一部の地域は1972年から規制されていたが、大阪府警は通行禁止区間を拡大に踏み切った。
ここは楽しい商店街ですが、他の商店街と違って日本一長い商店街、両側の店舗との幅も広いため、つい自転車で走行したい気持ちも分からなくもないが、どうか、そのペダルは漕がずに歩いて買い物をしていただきたい。
数年前に別の商店街で、ゆっくりと手押し車を引く老女が走行している所を自転車が老女を突き飛ばし尻持ちをついたのを偶然にも目撃した事があった。
自転車の若い女性は老女の倒れ崩れる姿を確認したにも関わらず、そのまま走り去った。老女は驚きから、起き上がれず、そこにうずくまっていた。
話しかけている中で、徐々に意識が混沌としているのを見て取れたので、救急車を手配したが、目撃したはずの若い女性は一瞬であったので、風体も自転車の色も全く思い出せない。
多くの人が賑わう時間であったことが逆に、その姿をかき消して、もしや中年の女性だったかもしれない。老女に連絡する家族は?と聞くとかかりつけの医者の名前を言うのだった。
後に、老女から私に落ち着かれた頃だろうか連絡が入ったが骨盤骨折で全治半年。80歳前後の恐らく独居老人は長年通っていた病院への道行きで事故に遭い、老女の今後を思うと本当に可哀そうでならない。
ベトナムのようだと言った依頼人の驚きに、私はそのマナーなき日常の風景に流されてしまい、それを普通に思っていたことがいけないのかもしれない。
天神橋筋商店街は1月31日より。
下記の時間帯から自転車を押して通行することが義務つけられる。
1丁目~3丁目 午前10時~20時まで。
4丁目~6丁目 午前7時~22時まで。
これが守られることを願います。