素行 借金する夫
2013年12月04日 カテゴリー:調査記
依頼人の夫は結婚前から借金癖があり、その度に夫の両親が代理弁済して、結婚をしてからも、数年ごとに100万単位の借金を繰り返している。
毎回バレると、これが最後であると、夫は心を入れ替えると土下座し泣き、借用書、カードを差し出すが、その使い道についても明確にせず、その借金額の全てを伝えないことが多い。
借金は病気です。
両親や周りが返済することで、その身は痛まず、1万円のお金を稼ぐことの大変さの普通の金銭感覚を失い、死ぬまで治りません。
相談で聞かされることの多くは夫、妻の借金癖についてです。長年その行為に慣れてくると数10万では何とも思わなくなり、数100万となって督促状が通達され、返済出来ない頃に頭を抱えます。
夫は信頼のある会社に勤務していたことと、金融の法規制の行われる10年以上前の話で、当時2千万近い金額の借金をしていました。
妻はすでに長年の金銭のやりくりから来る疲労困憊と、恐らく一度も落ち着いた時間など過ごしたことがないため、顔面が麻痺をしている状態でした。
母親がうまく話せないのでと、20代の娘さんも面談に来社されて、そんな父を誰よりも罵り、いつも泣くだけの解決しようともしない流されるだけの母も罵倒し、家族はどこまでも這い上がることの出来ない沼の中にいます。
お金の苦労は日々の小さな楽しみさえも奪っていきます。
借金を続ける暮らしは嫌味を言わざるえない日常で、子供達も大きな影響を受けて、いつの間にか両親を軽蔑するまなざしへとなって行きます。
借金は男の甲斐性のように間違ったとらえ方がありますが、ならば自身で全て決着をつけなければなりません。
知人で500円玉貯金で30万円を貯めて家族旅行をした人がいた。
出来そうで出来ない、心に決めた日々の積み重ねで満杯にした貯金箱。
これはきっと、堅実な妻にしか出来ない努力の賜物でしょう。
何年かけて貯めたのだろう。
今月は厳しいから、つい使ってしまおうと思わなかったのだろうか。
一度目標を立て、徐々にずっしりと重くなると、さて、どこに行こうかと楽しい夢想の時間の中で、それに1枚入れる度に笑顔になって、心を豊かにしてくれます。
寄り添う小さな子供達も、それが満杯になった時に、たった500円でも年月をかけると、こんなに大きな金額になって行くことの大切な金銭感覚を身を持って知り育っていきます。
お金の使い方は、紛れもない、その人の生き様を現わしてくれるもので、一つ間違えると永遠に逃れることの出来ないところに向かって行くのかもしれません。
借金で苦しい思いをしている方、どうかご相談下さい。
私自身、夫の借金で悩んだ経験があります。
誰よりも、きっとお力になれるでしょう。