天神橋筋商店街4
2013年11月24日 カテゴリー:雑記
事務所を出て商店街を天六に向かい歩いていると。
とあるお店に書かれた文字を見て私はクギ付けになった。
「デブの行く末」
それは黒板に赤字で、どれだけひっそりと書かれていても自分の姿に悩んでいる者には3Dのように目に飛び込んでくるのである。
デブ。。。。
本来ならばこのような失礼な表現は怒りを覚えるが、あえてこの厳しい言葉で店前に看板を出されていることに強い商売魂を見せつられておっしゃる通りと私はチラ見で過ごす。
気を取り直して、天六に向かい歩いていると新しいお店がいつのまにか出来ている。和洋中、スイーツのオンパレード。ここにあのコメダ珈琲がオープンした以上、無視は出来ないだろう。
何度も申し上げているが天神橋筋商店街は圧倒的におばちゃん度が高い、だが隠されたかのように、お宝を発見することがある。
いわゆるB品の商品、バーゲンの在庫、売れすぎて大量仕入れしたモノ、大手通販メーカーの在庫と天神橋筋商店街にはそれをよく知っている客がいて成り立っている。
そのようなお店は何でもアリである。
ミシンが売られ、ウイッグが並び、お菓子や中国茶と、その横にはおしゃれスカーフとマジックで書かれ、かごに盛られている。
これはまさしく目的なく意味なく長時間ウインドーショッピング出来る女性ならではのラインナップであろうか。
ある店ではナースシューズが250円で大量にあった。普段履きに出来ないデザインゆえ購入されるのはナース関係者と思うが、ここは常設ではないお店、はたして売れるのだろうか。
聴診器もぶら下がっていて、使い方がわからないが、聴診器に触れ、首にぶら下げてみたりなんぞしてみる。
商店街を歩いていると、突如トリッキーな動きを見せるのは女性である。まっすぐ歩いているかと思えば両側の激安店舗の商品に気を取られ、いきなり直角に曲がるので、自転車走行以上に危ないのだ。
なので、この地に慣れない客人はすぐわかるようになった。
廉価は日常であって、週の終わりには更にディスカウントされることを天満人の方はご存じなのである。
「デブの行く末」と書かれた文字はプロが指導する健康への生活指導、アドバイスなのだった。だが、この言葉の影響を多大に受けて、未だコメダのシロノワールを食べることが私は出来ないでいる。