ぜひとも返信したいメール
2013年10月30日 カテゴリー:雑記
○伝説の男、会釈山本。
○天皇の座に即位しませんか?
○信じられないかもしれませんが、私はチンパンジーです。
○主人がオオクリアイに殺されて1年が過ぎました。
○素手でリンゴを潰し10円玉で指を折り曲げるのが自慢でした。
○始めまして今井です。(迷惑を通り越した遥か先、秀逸すぎるスパムメールより抜粋)
このように、未だに大量に送られる意味不明な迷惑メール。
どうしても、今、あなたに莫大な自分の遺産を差し上げたい。
アイドルの○○です。悩みを聞いて下さいと突然メールが来ても1秒で秒殺するが、思わず顔をあげて目を閉じ、もう一度じっくり読むことの時間を取ってみようと思うのは、この3番目のチンパンジー様からのメールであろうか。
主人公にチンパンジーと名打つところに、作者を思う。
その多くは人間の孤独感を利用して、人として存在し、だまくらかしていたが、誰もが考えつかなかったチンパンジーが現れる。
チンパンジーからの以下メールより。
「キーボード越しで、こうしてメールとしてメッセージを伝えているだけでは分からないかもしれませんが、私はチンパンジーです。メスのチンパンジーです。2年に渡る知能訓練を受けて、自分の思考をこうして文章としてアウトプットできるようになりました。
・・・略 だから自信を持って下さい。人間界ではブサメンで非モテのあなたでも、チンパンジー界ではイケメンです。・・略・・わたしならあなたをナンパする事が出来ると飼育されてきました。
そして、イケモンキーのあなたに私を知ってほしいという気持ちが日増しに強くなってきています。チンパンジーの私が人間界のあなたに深く、強く、恋をしているんです。」
[ここにURLが入ります]
勝手にブサメンと決めつけ、あげくの果てにはイケモンキー。ラストにはチャットを誘う言葉で締めくくられており、秀逸さを超えた、他に類をみないタイプである。
迷惑メールの文章はどこまでも破天荒でユニークであることも重要で、これまでの陳腐なストーリーでは客は食らいついて来ないのである。
このチンパンジー様からのメール。
ネットで笑いの渦にさらされているが、残念なことに私は受け取ったことがない。
お返事することは、何ら有意義な時間でないことは承知している。
だが、今後、どのような流れの会話になって行くのか?
もっともっと腹を捩るほどの文章で揺さぶりをかけてくるのか?
一体どんな愛のディベートを繰り広げてくれるのだろうかと。
ぜひとも返信したいメールである。