恋が終わって家庭に帰るとき
2013年7月30日 カテゴリー:雑記
「恋が終わって家庭に帰るとき」
サブタイトル・その後、自分を家庭をどう立て直すのか
著者 亀山早苗 WAVE出版
第1章 未練と後悔の日々
第2章 家を追い出されて
第3章 妻とふたりでは会話もない
第4章 仮面夫婦としての幸せ
第5章 あの時離婚しなくてよかった
この著者をよくご存じの方は不倫に対して何かを知りたくてお読みになった方が多く、
シリーズ化された作品は著者が不倫をした人、受けた人をインタビューをしたもので構成されて、心の暗部を描いたノンフィクションです。
少なくとも私は仕事として15年近く、ほぼ毎日、不倫に悩む方達とリアルに関わっているので、不倫に悩む妻や夫が考えていること、発する言葉、その問題を抱えながらの日常の暮らし方などは痛いほど知っています。
この本の中で、著者が聞いた「浮気の気づき」について、こう書かれています。
「夫が帰宅した時、ただいまの言い方が違ったというだけで浮気に気づいた
という女性もいました。いつもと違うということに女性は敏感です。」
このいつもと違うことが起きていることは、どれだけ慎重にバレないようにと、動いていても、隠しようもなく、ある時から妻の顔を見て「ただいま」と普通に言えなくなります。
浮気をしている人の心の内はなかなか知ることは出来ません。
ネット上のサイトが多くあっても、著者が実際に顔を見てじっくり話を聞くというものとは何かが違うような気がします。
浮気を認めてからの態度や暮らしぶりは、何もなかったかのように振る舞い、そんな風に見えないかもしれませんが、実はしでかしたことの大きさに後悔も反省もしているのです。
そして全てを失いそうになってようやく気がつきます。それでも離婚せずに結婚生活を続けることに一体どんな意味があるのだろうかと。
調査で不貞の確証を掴んでから、離婚という形を選ばずに暮らしている依頼人の方達から、今も連絡があり、この本に書かれているようなご夫婦の姿を私は知っています。
「不倫の恋で苦しむ妻たち」を読んだのは、もう10年以上前になるでしょうか。
久しぶりのこの新作のサブタイトルに思わす惹かれて購入しました。
じっくり読んでみようかと思います。