天神橋筋商店街2
2013年3月01日 カテゴリー:雑記
天神橋筋商店街で美味しい食パンを発見する。
知人に差し上げたら、孫に食べさせたい、どこに売っているのかと聞かれた。
知人は男性だが、この界隈で長くお仕事をされ、そのお店の前を毎日通過しているはずなのに、お店があることすら知らないようで、この楽しき商店街の情報が疎い。
ただやはり商店街とは女性の集う場所であり、男性はよほどの買い物好き以外は帽子を買おうと思ったら、帽子のお店にしか目がいかないだろう。
天神橋筋商店街。
ここは圧倒的におばちゃんの心をくすぐる商品が満載である。
お洋服は腹とお尻を隠すことが可能なあのAラインのチュニックや、おばちゃんが大好きなフリル、お花、レース使いのトップスの種類の多さ。
下着屋さんも実に多くあって、激安店はタオルや雑多な品とコラボされている。デカパンが店前にディスプレイされ、普通サイズの下着は奥に並んでいる。ゴムの伸び具合は重要で、サイズ表記を信じないおばちゃんはピンピン伸ばしながらチェックする。
キラキラ光るビーズストラップが100円で売られる 和風の小物をアレンジした雑貨店。画家が着るようなアーティスト風の着物をアレンジした服はおばちゃんのファンが多い。
足つぼ、整体、マッサージ店は天神橋周辺で30軒以上あり、占いのジャンルも幅広く、数10軒はあるだろうか。
ドラッグストアは激戦区で、おばちゃんは他社との値段のチェックに余念がない。食前食後に必ず食べるお菓子も山のように盛られている。
繁昌亭で笑い、小腹がすいたら、中村屋コロッケを食べるもよし、饅頭もよし、喫茶店でぜんざいを食べるもよし、おばちゃんは商店街でさぞかし忙しいことだろう。
30年以上前になるが、当時、勤めていた会社の独身寮が近くにあり、私は短期間、天満に住んでいたことがあった。
その頃はなぜだろう、この天神橋筋商店街について余り興味がなかった。
便利な商店街だったはずなのに、いまひとつ足しげく通った記憶がない。
ただ、ある日、お風呂が故障して銭湯に入るために天神橋筋商店街を歩いていると、とてもオサレなショップを発見した。
天神橋筋4丁目にある
「simple house」
当時から、シンプルモダンのセンスのいいインテリアショップで、どれも安くはないけれど、こだわりの雑貨や家具が置かれて、当時ボーナスで買ったミッドセンチュリータイプのチェストと小さなテーブルは今も大切にしている。
このお店は現在も変りなく、とてもオサレ。
一歩店内に入ると、ディスプレイのカッコ良さに、以前買ったモノとの絶妙なコラボをしてくれるだろうと、しばし夢想しながら店内を楽しく過ごしている。
そして、ご縁があってこの街で長く勤務するようになり、今や私も紛れもないおばちゃんになりました。
Aラインのチュニックを購入し、すべからく、この商店街のお得情報を入手し、和風小物を手に取り、キラキラビーズ新作をしつこく眺める。
帰宅途中、「ぜんざいあります」の喫茶店の看板に立ち止まる。
いけない・・・夕食が食べれないわ・・と思いつつ、気付くと鎮座して餅は3個と述べている。
若かった頃には気付かなかった、この落ち着き感。
もう最新ファッションも追いかけなくてもいい体型に、風貌になったことに何もおそれないのである。
若い時代は短い時間でしかなく、もはや終了し二度とやって来ない。
これからもおばちゃん化が激しく進むであろう。
ありがとう。
楽しい、楽しい天神橋筋商店街。