猫の日
2013年2月22日 カテゴリー:雑記
私の机の上に置かれた小さな可愛い紙袋。
楽しい予感がして、開けると猫の顔のがま口と猫の顔の付箋紙が入っている。
猫のがま口は茶色のシンプルなモノで耳だけが付いており、裏地にはふんだんに猫柄が飛び交っている。中にはポケットがあり、サイドに鈴。
お礼を言う前に、あわてて財布の小銭を入れ替えることはいけないことだろうか。
そして、しつこいくらい鈴を鳴らしてみたりなんぞする。
猫好きの猫好きたる所以は、ただそこに猫ちゃんが描かれているだけで、ほくそ笑み、心が癒される。男性が可愛い女性のグラビアを眺めると目がハートになるのと同じです。
例えば、こじゃれた雑貨店で猫のちり取りセットを購入する。毎朝、掃き掃除する際も、そこに君がいたら雨の日も風の日も楽しいだろうなと。
しかし、そのちり取りセットは白黒にコーティングされたカッコいいモノだったがガレージに置いていると、すぐに黄土色に変色、箒の柄のジョイント部分が弱く、腰を踏ん張って履くと言う普通の清掃行為が出来ない。
私は早朝、庭先で、一体君は何のためにやって来たのだと箒に語りかけるが返事は勿論ない。見てくれだけの可愛さに騙された感一杯である。
悔しくもまだ捨て去ることが出来ず、しばし観賞用として置いている。
今やPC生活になって、ノートに書き記す必要がなくなってしまっても、伊東屋でグッときてしまった猫ちゃんのノートを購入。ここは猫以外にもグッと来るラインナップ多し。
ついでに猫型のクリップも購入するが最近はウエブ上のやり取りしかなく、使用頻度はないので、あえて友人に手紙を書き混入させている。しつこいようだが猫ちゃんがベロを出すセロハンテープも持っている。
ついぞ、大阪のキディランドで猫マニア垂涎の「choo choo本舗」のグッズが置かれているのを見つけた時は、その可愛らしさに悶絶し友人との約束の場所をここに変更し、アンドロイドのスマホを所持しながら絶対必要でないアイフォンカバーですら買いたくなってしまいそうになる。
東京の某所を散策中。
小さな猫看板を発見、吸い寄せられるように店内へ、そこは香が焚かれた謎めいた店だったが嬉しいことに猫ちゃんグッズ専門店だった。置物のサンタクロースかと思った店主は茶を出してくれ、関西弁を隠せない私に、ここに行くと安くておいしいと手書きの地図まで下さった。
関西在住の私はネット販売していないのですか?と尋ねると。
ネットって何?といわれる。
何でもネットで売られていることが当然のように思ってはいけない。
このような時の止まった趣味人の店の品はそこでの会話がはずみ、作者を知り、購入へのプロセスが楽しめる店売りオンリーワンである。カステラを食べながら猫談義は尽きない。
夕暮れには近所の野良猫達が店に顔を出し、そこは古き長屋が続き、柄杓で水を打つ姿。都内一等地であるとは思えない味のある風景は忘れられない。
猫の付箋紙はモノクロで写実的な猫の顔が描かれていた。
私や家族が出かける時に必ず、寄り添いながら置いていかないでと。最後にはふてくされた表情も愛くるしい姿の13年の命を全うした愛猫の顔とそっくりであった。
これが、使用したら捨てられる付箋紙として使用出来ようか。
眺め、慈しむプロマイドとして財布に入れている。
調査員の方が子供達と出かけた旅行のお土産も同じように私の机の上に置かれている。この猫ちゃんのプレゼントは忘れかけていた過去の楽しい記憶と、忘れようもない大切なメモリーの数々を思い出しながら鈴を鳴らしましょう。
普段は見えない調査員方の家族の方達にも支えられて仕事をしています。
関わる全ての方に深く感謝いたしております。
ありがとうございます。