身上 よくわからない彼
2012年11月20日 カテゴリー:調査記
交際して1年になります。
彼は不定期に私のマンションに泊まりに来ます。
いずれは結婚をするつもりで交際をしていますが、ふと見た携帯電話の中に子供の写真を見つけ、何か胸騒ぎをして携帯をチェックして見ると家族写真のようなものがたくさんありました。
思い切って彼に聞けばいいのかもしれませんが、人づてに彼は離婚していると聞いてから過去をあれこれ聞くことや、触れてはいけないのかと思ってしまい、本当は一番知りたい彼の過去について、聞けずにいます。
一番気になるのは彼が住んでいる自宅を教えてくれないことだという。
彼は少し秘密主義的な部分があって、もしかしたらまだ離婚していないのではないかと強く思うようになりました。
もし離婚調停中などでまだ離婚をしていないなら、もうこれ以上交際をすすめることは出来ません。
過去も含めて、現在までの正直な成り行きを話してくれると理解することも出来るのかもしれませんが、一旦愛情を抱え込むと、それが出来なくなることがあります。
たまにはあなたのお家に行きたいわ・・と言ってみても彼は、また今度・・と流してしまう。
自分の知っている彼が本当の彼なのかわからなくなります。
恋愛のパターンは人それぞれなので、何もかもを知ることがベストではないかもしれません。しかし、女性はいくつになっても一番で愛されたいし、愛の証明が欲しいものです。
彼がいつ来てもいいように冷蔵庫にお惣菜の下準備をしていること。
いつもは食べない朝食が彼と二人でいっぱい食べる朝食の楽しいこと。
深夜、彼と公園で犬の散歩する時間ですら笑いが絶えないこと。
恋愛は小さな楽しい時間をたくさん共有していきます。
調査の結果はやはり離婚をしていなかった彼でした。
妻と子供と暮らしていることが確認されました。
私は相談員として、このような結果が出た時は心から調査をされて良かったのだと思います。
どのような理由があるにせよ、人生は二つは生きられません。
一つの人生を生き抜いてこそ、その先に幸福があるのではないかと思います。
どんな理由があったにせよ、結末をつけてから、また新しい人生を準備したい。
何か淋しげな彼に、なぜ私と付き合っているの?と、聞いた時。
「暗かった生活から、君と出会ってから急に色がついたみたいに明るくなった・・」
と言われました。この言葉はきっと彼の本当の言葉だったと思います。
家で何か事情があったり、沈んだ日々の中でいる時に、ふとそこに柔らかい暖かい笑顔があれば近寄ってずっといたくなります。
どんな結果を聞いても、すぐには決められないこともあります。
すぐに決められないからこそ、ロボットではない人間はこの複雑な人間関係の渦の中で生きていけるのかもしれませんね。
これを機に思い切って新しい生活に変わる依頼人を心の底から応援したいです。