不器用
2012年7月19日 カテゴリー:雑記
深夜。
私は趣味の一つでもあるソーイングなどに励みます。
主にクッションカバーや化粧ポーチに入れる筆入れ、小さな人形など作成しております。
作成する物は、男子の方には全く興味も、理解不能な代物かもしれません。
筆入れに関しましては私のソーイング人生、最大のヒット商品を生み出しました。
メイクブラシ、リップブラシ、ペンシル、刺抜き。
それらが、ポーチの中でごちゃつかないように。
フェルトの生地で、2層の形の筆入れもどきを作成します。
女子の方達とお茶の時間の際に、ここぞと見せびらかしますと。
ぜひ、作ってほしいと現在、2人から注文が殺到しています。
夜は自室でランプの明かりを楽しんでおります。
暗い明かりでは、老眼と乱視が激しく、なかなか針に糸が通らない。
キリキリしながらも気分がのってくると、端切れで小さな小さな人形さんを作ります。
これは籐の大きなバスケットに盛りつけて、小さな世界感を生み出しております。
お人形さんに関しましては、部屋を訪ねてきた方に、気に入っていただけたら、
差し上げようかと思いますが個性が強すぎるのか、誰も欲しがりません。
そんな非常に、チマチマとしたことが大好きなのですが、けして器用ではありません。
事務所の玄関の集合ポストの鍵は、ナンバーを合わせて開けるだけ。
なのに、私といつも相性が悪く、時に何故か開けることが困難でした。
これについては、O氏が噂では先に力任せに開けていたという情報を聞いております。
運悪く、私が参加する形で、ポストは完全に破壊されたようです。
ポスト本体を壊すとは前代未聞であるとA氏はしつこく今も言います。
事務所には職業柄、精密機器が多くあります。
ある日、小さな電子回路の板のようなモノがA氏の机上には溢れていました。
私はそれらを見ると、かつての失敗から勝手にいじってはならんぞと思いつつも
じっとそれらを凝視し・・ほぅ~~これは~意味わからん形しているな~と思いながら、
気付けばついチマチマと片付てしまいます。
感の鋭いA氏が出社。
すぐにその机上の状態に気づかれ、小さな大切な何かが無くなったらしい。
この件については全くの濡れ衣でありましょう。
そして、か弱い女の私が、一体どうして、どうして。
頑丈なポストの鍵を壊すことが出来るのでしょうか。
ただ、やはり、モノにも相性というモノがあるのではないかと思います。
子供の頃から、不器用で、焦ると破壊してしまうことが多々ありました。
慎重にしようとすればするほど手元が狂います。
会社の中での一部、そんな大胆な私を知る方は、誰も信じて下さらないでしょう。
不器用なりにも、深夜チクチク、針と糸を持って何かを作ります。
知らぬ間に、特に深夜になると頭の中が仕事のことで一杯になってしまいます。
そんな気持ちを静めるためにも、私にとって静かに針を持つ作業のソーイングは
非常に心安らげる時間なのです。
ちなみにA氏もお手が細かいことをするのが実にお好きな方でございます。
作業工程でのミリ単位でのこだわりは、まさに職人の世界の域。
数年前に、紅茶の話を何気なくしていた所。
ティーポットのカバーであるティーコージーを語りだしました。
なんと、ティーコージーを自分で編み編みされていたようです。
ティーコージー・・・・・・。
編み編み・・・・・・・・・。
買えば済むモノをわざわざ手作りされること。
さすが何事もお好きな事へのこだわりを持たれるお方でありましょう。
そして、出来れば、その手作りの象さん型のティーコージー。
是非とも何としても、見てみたいと思う私です。