職場のランチの時間
2012年5月07日 カテゴリー:雑記
調査会社は普通の会社とは違って時間が不規則です。
昼のランチに調査員の方達と一緒に行くことは余りありません。
ですから、突然のランチのお誘いがあれば、私は椅子から即座に立ち上がって
大きな声でお返事します。
ええ、では参りましょうか!!と。
このお二人とランチを一緒にすることは以前にも書きましたが
美食家ゆえ、たとえランチであってもタクシーに乗って隠れた名店にひた走る場合があります。
なので身支度を整え、携帯電話の充電を確認しておく必要がございます。
しかし、今回は事務所から近く、ピザが絶品のイタリアンのお店。
どうやら有名店らしくランチの予約を取っておかないといけないようで午前中でも、既に満席に近い状況でしたが、やはりこれは、美食家達のご来店を待っていてくれたのでしょうか?
どうぞお座り下さいとお席が一席、空いておりました。
美食家A氏とK嬢との久しぶりのランチの時間。
時間があればワインなど飲みながらイタリア人の方のようにゆったりと3時間ほどランチタイムしていたかもしれません。
しかし、お二人の会話は主にどこそこのお店は美味しいとか、横文字のことが多い。
A氏がK嬢にシュゼットの美味しい店知りませんか~・・・と。
「あ~~~シュゼットだったら~~あそこのお店が・・・・・」と。
私は一瞬、座頭市の様な顔になって静かに目を閉じます。
この美食家達は一体何を話しているのだろうと、思わず密かにスマホをいじくり、知ったかぶりするためにネット検索しよかいなと思います。
K嬢は世界中を旅する女性です。
ある時、K嬢が休暇中、A氏がメールしますと返信があり、今、北欧にいるとのこと。
その静かな穏やかな風情からは想像もつかないアグレッシブな一面。
休んでいるようで休んでなどいない、魅力的な大人の女性です。
何を質問してもご存知で、その経験すら必要以上に多く語りません。
シュゼットがクレープと始めて知りました。
ならば、初めからクレープと、どうかわかりやすく言っていただきたい。
久しぶりのランチの時間は楽しく、勿論デザートも堪能。
A氏の良きところは男性なのにおデザがお好きなので、食後も楽しめるのです。
夏、A氏にアフォガードを事務所で作って頂いた時は、私はそのネーミングだけで楽しくなりました。
普段は黙々と簡単に済ませがちなランチの時間。
最近、弁当を持参しているため孤独の時間を過ごしていました。
おフランスのガレットは名前は知っているものの、食べたこともなく、シュゼットについては私だけかもしれませんが、聞いたこともありませんでした。
人生にはまだまだ、探究しなければならないことがあるようです。
食の探求はそこで語り合う素敵な時間も生まれます。
そして、やはり職場の皆と仕事ではないことをお話しながら一緒に食べること。
胃袋もよろこんでいるような気がしてならない。
そして昼食べる予定だった弁当を4時間後、事務所で一人食べながら・・。
そのクレープとやらのシュゼット。いや、シュゼットとやらのクレープ。
ネットで画像と内容を入念に確認し、再び私は座頭市の様な目つきになりながら
いつ美食家達は私を食べに連れて行って下さるのか・・・。
指折り数えている次第でございます。