浮気 夢にも現われる女
2012年3月10日 カテゴリー:調査記
ある晩
夫が女性の名前を寝言で言いました。
それは一度だけではありません。
長年、夫の浮気には気がついていました。
勿論、不信がつのると夫に問い詰め、喧嘩になっています。
夫が深夜、タバコを買いに行く事や犬の散歩の時、女性に電話をかけていることもわかっていました。
自分にもいけないところがあるのかもしれない。
知らない振りをしていると、夫はますます大胆な行動になっていくのでした。
それを知りながら一緒に暮らし続けること
夫だけでなく、全てに笑顔になれなくなっていきます。
勿論、それだけではありませんが、その寝言が大きなきっかけでしょう。
夫の夢にまでも現われる女性の存在。
隣で寝る妻の怒り、悲しみは頂点に達しました。
夫も就寝中に、よもや浮気相手の名前を呼ぶ、その失態に気がついていません。
その声を録音しておこうかと思いましたが、これは夢なんだと一笑にされるだけです。
夫はそれでも優しいところもまだまだ残っていて、子供のこと、親の介護のこと。
ここ一番の大事な話は聞いてくれるので、いつかは終わりにするだろうと信じていました。
深夜、夫が壁のフックにかけた犬のリードを握ると胸がつぶれそうになるという。
苦労を重ねてようやく、ここまで築いてきた家庭、家族。
チェストの上に飾られた写真立ての数々は家族の歴史が手に取るようにわかります。
何とか夫が戻ってくるようにと手料理を作り、休日には家族で動くスケジュールを入れていきます。
タバコは買い置きして、犬の散歩も済ませたところで、夫の全てを知ることなど出来ません。
夫はずっと夢の中にいるのですから。
しばし、様子を見て、真実を突き詰めたい。
浮気調査を決意する時はそれぞれの夫婦の歴史、生活環境、対象人の性格、現状・・・
多くの事柄を併せ持って考え、いつそれをするのか判断されるようです。
私共が無意味にアプローチするのではなく、その思いを知り、最良の方法を考え行うものです。
そして、そのスイッチは依頼者しか押せません。
寝言の名前の女性は夢の中だけの女ではありませんでした。
現実に存在する女性であると判明。
夫を夢から覚ますこと。
それが出来るのは妻だけなのかもしれません。