真実の声
2012年3月09日 カテゴリー:雑記
調査員O氏。
天神橋筋商店街でそのお姿を発見。
しばらく、お忙しかったせいか、お会いしていなかったので、私は笑顔で駆け寄ります。
O氏は私の顔を見るなり、大きく目を見開き・・・・・・。
「肥えました?」
道で知り合いに会えば、先ず第一声は、「こんにちわ~お疲れ様~」ではないでしょうか!
いきなり、バッサリ刀で切られるとはこの様なことでありましょう。
しかも、女性に向かって発する容赦ないお言葉。
普段から女性に向かって、おちょくり事をしょっちゅう言われる方ならば
私も幾多の荒波を越えて来た女です。
その言葉をとっさに切り返すセンスは持ち合わせております。
しかし、O氏は普段から、余り多くを語らない方なので、久しぶりに話された言葉が
「肥えました?」
非常に私のショックは大きい。
そうか・・そんなに驚かれるくらいなのかと。
私はその場で、天神橋筋商店街3丁目あたり、うどん屋の前で立ち尽くしました。
しかも、そのセリフを2度も繰り返すO氏。
3度目はとどめの「肥えましたよね」と。
誰も私になど興味も関心もないことでしょう。
誰もが太ったなと思いつつ、どうでもいいことです。
ただ、この出会い頭のO氏の素直な発言。
今までこれほどはっきり断言されたのはO氏だけでした。
ジムへ行く決意を致しました。
調査歴20年のキャリアを持たれるO氏。
このような無礼な言葉をたとえ、どれほど発せられても、私は敬愛してやまない。
時に相談員として、この車両尾行は難易度が非常に高い、困難になるだろうと
依頼者と同じく、調査の結果を待つ身の上です。
難なくこなされることは相談員として大きな自信を持って仕事が受けられます。
携帯電話がなかった時代からの経験とノウハウ、とっさの判断力。
その長年のキャリアを持つスタッフがいるだけで安心して調査をすすめることが出来ます。
多くの難件を解決していただき、相談員として深く感謝しております。
何より、O氏は社内一の子煩悩、いえ世界一と言ってもいいかもしれません。
たまに事務所に子供達がやってきたりします。
また、忘年会での父の姿もお見せくださいます。
終始、その優しい眼差し。
無口なO氏が話すことは子供達のことです。
どんな仕事もそうかもしれません。
仕事仲間とは、家族と同じほどの時を過ごすものです。
いい時も悪い時も分かち合えるもの。
O氏の発言はしっかと受けとめたいと思います。
しかし、深く推察しますとO氏は、ただ素直に巨大化する私に驚かれただけのようです。
急激に変化した肉体に恐れおののき、挨拶すら忘却の彼方へ。
その言葉しか言えなかったのでしょう。
いやいや、何事も本音でお話して下さることに感謝しております。