赤い服の謎

2011年7月27日 カテゴリー:雑記

私は歩く美術館と呼んでいます。
御堂筋沿いには30体近くのブロンズ像があります。
本町~心斎橋手前あたりまで、日中は賑やかしいところです。
御堂筋沿いの歩道は心斎橋を離れると本町付近がオフィス街のため、夜は人通りは少なくなって静かです。

 
 
そんな、ひっそりとした時間に私は行くことにしています。
このブロンズ像達は御堂筋両側に置かれている。
さて今夜は、西側を歩こうか、東側を歩こうかと。
ひとつ、ひとつメッセージが込められているので見つけると。
しばし、じっくり鑑賞し、そっと触れてみたりします。

 
 
その中でも、私がお気に入りのブロンズ像「踊り子」。
フェルナンド・ボテロ作。
女性の肉体美をデフォルメさせた作品です。
片足を大きく上げたポージングは心の平安を諭しているのでしょうかと。
 
 
かつて、感動して同じポーズをしていたら、見知らぬおじさんが私の行動をじっと見ておられました。

 
7月25日午前9時。
御堂筋のブロンズ像19体が赤い服を着せられているのを発見される。ブロンズの人形の大きさ、形はそれぞれ違うのにも関わらず、大半はサイズがぴったりになっており、全てが同じ赤の染料で染めた布で作られている。
作品名にマッチした、何かファッション性を感じるコーディネート。未明に短時間で着用させたようで集団でやったのではないかと。そして、ブロンズには傷などはつけられてはいないという。

 
これは何やら、19体にそれぞれメッセージがあるようでミステリーを感じる。と、新聞には書かれていました。
 
大阪市は9月に御堂筋でアートイベントを催す、その前触れかとも。
「彫刻に傷もなく罪には問わない。名乗り出て一緒にイベントをやりまへんか?」と平松市長。

 
被害状況一覧画像をネットでチェックしたところ、私のお気に入りの作品はなぜか着用が非常にぞんざいな姿になっていました。
裾に絡まる布とでも言うのでしょうか?
 
 
そうでしょう・・。
数あるブロンズ像の中でも、姿、形、すなわちプロポーションが一番個性的で裸婦であるからこそ魅力的なんです。 
  
このパフォーマンスの謎を知りたいですね。

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