バリスタへの道
2011年4月19日 カテゴリー:雑記
事務所にはデロンギの業務用のエスプレッソマシンがあります。
今までこのマシンを扱える者は所有者のA氏だけでした。
流れるような動きで悠々とコーヒーを入れるA氏。
A氏がいないとそのコーヒーを味わうことは出来ません。
お道具も全てプロ仕様でございます。
一体これなんじゃ!という形にも全て意味があったりいたします。
かねてから、このままではいかん!
いつ何時でも、自由にお客様にもお出し出来るようにならねばと
事務所を代表してA氏から伝授させていただきました。
はっきり言いましょう。
全ての手順が少しでも狂うと、もういけません。
機械の出す、高音も恐いです。
不器用な私、いつこのマシンを壊さないかと心配です。
お豆のローストからわかっていないとこのマシンの真髄に近づけないともいえるでしょう。
タンピング。
「ポルタフィルター内のコーヒーの粉が平らになったところで、次は粉をプレスする作業に入ります。タンパーと言う器具を使って圧力を加えます。加える圧力は50ポンド(23キロ)ほど。ポルタフィルターを台の上に置き水平にしてタンパーを押し付けます。一度プレスしてタンパーを上げると、粉がポルタフィルターのフチに逃げて付着、力は中央部分に集中するので脇へと粉が逃げるわけです。このまま抽出すると・・・・・・」
本で読むと、このように実にデリケートな数学的な作業工程が続きます。
私は何事もシンプルに!楽しく!面白く!をモットーにしており、パニックになりかけましたが、なんとしてもこのコーヒー道を極めたいと思った次第でございます。
A氏は、マシンを壊されるのではないかと疑念しつつ、やってごらんなさい!と
大きな懐の深さを見せてくれました。
調子に乗った私は「エスプレッソのカップってどうして?あんな小さなカップで飲みにくいですよね!」とA氏に言ったところ。
「小さなカップで大人が飲む・・・エレガントじゃありませんか?」
「エレガント・・・」
この素晴らしい上品なお言葉。
最近の女性が忘れがちな風情かもしれません。
何事もエレガントにといきたいものですね。