桜
2011年4月04日 カテゴリー:雑記
朝、出勤する時に桜並木を通ります。
ようやく桜は満開になってきて、急いでいるにも関わらず、思わず足を止めるほど実に美しいです。
散り際も見事です。
深夜、街灯も少ないその桜並木の山道は闇に包まれています。
ただ、そこだけひっそりと浮かび上がって桜吹雪のように散っているのです。
また、静かにハラハラと静かに艶っぽく散っていくその様は、いつもipodで聴いてる音楽とマッチして訳もなく涙が出そうになるほど心が揺さぶられ、この夜桜の観客は自分だけかと思うと・・・これもまた足を止めてしまいます。
会社近くにも桜の名所は多くあって、この時期は大川沿いを歩いて帰る楽しみがあります。
花を愛でるというのは古来からの人間の癒しでもあり、それを楽しめることは心の余裕でもあります。
あれこれ考えていると過去の相談者から再度お電話がありました。
今もなお、状況は全く変わらず苦しんでいる。
人には様々な事情があって、どんな苦境に立たされていたとしても一番身近にいるはずの親や家族は力になってくれない事があります。
皆、自分自身が精一杯に生きているので親友と言えども、同じ胸中にはなれません。その苦しみは自分自身の問題なのですから。
そして、数年前の桜の時期に、一度だけしかお会いしていない相談者は、この私だけしか苦境を話せないのだとしたら本当に悲しいことですね。
これを機会に動き出す準備を真剣に考えて下さいと電話を切りました。
自然に咲きほこるものは人間に大きな感動を与えてくれます。
それらをじっくりと眺めながら、関わった人達の幸福を願います。
今年の桜は感慨深いものになりそうです。