素行 妻の浮気調査
2015年1月14日 カテゴリー:調査記
浮気を疑う時、確証をつかまない限り問い詰めることが出来ない。
このどうしようもない毎日の中で、必死で何かを探し続ける依頼人だった。
男性は普段、エネルギーのほとんどを仕事に費やしている。
妻の変化や細部に至るまでのチェックはおろか、顔すらじっくり見ないようになって、ある日突然、何かが変わってきていることに気がつく。
不信に思い始めると止まらない感情に蝕まれていく。
寝静まった深夜、妻の留守中、部屋中を不信の手掛かりになる物がないか探しまわる。
下着、洋服、バック、美容用品、カードの明細。
家の全てを知る妻の秘密の隠し場所を見つけることは困難で、これまで妻の持ち物などには一度も関心を持っていなかったが、どれも高額な品のような気がしてならない。
妻を問い詰めるも、それは以前から買っていた品、高額な美容用品も美しくありたいことが何がいけないのかと言われたら何も言えないだろう。
これまで昼顔のような妻はドラマだけの世界であって、妻を満足させていたと思っていたが、この不信で記憶を過去に遡り、愕然とするのだった。
男性は妻の浮気を知ると、誰にも相談出来ない人がほとんどだろう。
最後まで自分で解決出来ないかと思い、あらゆる方法を持って試してみる方が多い。
それは妻を信じていたい気持ちが強く、真実を知る怖さもあるのかもしれない。
妻の素行調査の日は仕事が手に付かないので、出張と偽りビジネスホテルで連絡を待っている人がいた。
深夜どんな気持ちでその部屋の中で過ごしているのか。
可能ならば一緒にいてあげたい気持ちにもなったが、誰かがそばにいても孤独は同じで、こうして一人向き合う時間が必要だと心を鬼にしてその日を終えた。
私は大丈夫ですと、どれだけ言われても、電話の向こう必死で心を落ち着けようと格闘している姿を感じてしまい、私は離れていても、バリアフリーのような感覚で一緒に過ごしている。
ようやく不貞の確証を掴んでも、結果、離婚を選ばなかった夫は多くいます。
子供、家、結婚は関わる人間関係は大きく膨らんで、一時の感情で一度積み上げた人生を簡単に捨て去ることは出来ない。
少なくとも、調査会社を訪れる人達は、私には自分も悪かったところがあったのかもしれないと不貞を犯した妻には絶対言わない、見せないだろう苦しみの涙を見せるのだった。
いきなり吹き荒れる突風を避けるが如く、混乱の中、依頼人はやって来ます。
普段なら絶対に大丈夫なはずが道に迷い、約束の場所にたどり着けない方もいます。
男性は仕事が忙しいので、面談は1時間以内でお願いしますと言われる方が多いが、予定の時間を必ず過ぎていくことは、その混乱を唯一聞いてくれる人にようやく巡り合えたと思われるからだろう。
調査は調査員が行いますが、その心の内をお聞きするのが私の仕事です。
その混乱と慟哭を伝えるには、たった1時間だけでは足りないことを私は誰よりも知っています。
調査の結果を見て、今後の妻との話し合いの仕方、浮気相手へのアプローチの方法。
依頼人の人生をこれ以上に困難にさせないように、関わらせていただいた調査会社として伝授することがたくさんあります。
どうかお聞かせ下さい。
お力になれるはずです。