2015年 謹賀新年
2015年1月06日 カテゴリー:雑記
新年明けましておめでとうございます。
新春のお喜びと共に変わりなく、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
元旦、自宅の窓を開けると地上を覆いつくす雪が満開の椿の上に降りそそぎ、雪にまみれ隠れ咲く姿も美しく、元旦の朝にふさわしいような雪景色でした。
毎年、正月には必ず降る雪に我が家の愛猫達は忘れてしまっているのでしょうか。
窓の外の白い塊の風景にただ、驚き大きく両目を開いて凝視する姿が可愛らしい。
こんな日は一歩も出ず、自宅で過ごすことが一番。
正月、調査員N氏の手作りの餅をいただくことが我が家の楽しみの一つでもあります。
暮れも押し迫った某日、N氏から電話が入る。
「今、自宅ですか?」
「はい、いますよ」
「家の前に来てます。餅持ってきました。直ぐ帰りますんで」
シンプルなまでの会話の流れ。
真の男とは多くは語らぬようである。
N氏は餅を手渡し、数秒後、消え去る。
サンタクロースの如く餅袋を携え、弊社スタッフ全員自宅へのつきたて餅・手渡しロードへ向かう。おしゃべりは無用、最短ルートで奔走するのだった。
前々回は「自宅にいますか?近くまで来ています」と言われ、「はい、いますよ」と答えるも、N氏の姿が自室の窓から確認出来ず、一体どこにいるのだと思っていたら。
「姿、見えてますよ」
さすがは探偵道を極めた方である。
自宅から少し離れた脇道、車の中から手を振り、我が家を確認していたのだった。
私はN氏の車を再度確認して、ほくそ笑み、窓から愛猫と手を振る。
年末は特に仕事のスケジュールは読めないので毎回このような突然の来訪となってしまうのは仕方のないことは充分わかっている。
ゆえ、私は年末になると餅を思う。
きな粉は多めに買っておこうかと、実にいやしい根性を持った女であることをお許しいただきたい。
また、私の住む町は遠方であり、家までお越しいただいて、手ぶらで帰えらせてしまうことに家族一同非常に申し訳ないと思いながらお見送りしています。
せめて餅をこねている時にでも、そちらに向かうと一報もらえればと毎回思いつつ、餅はまるでご褒美のように、ぬくもりもって優しく差し出されるのだった。
毎年、このN氏の餅を食べることで新年が始まったと感じています。
この変わりない日常を過ごせることに感謝の念と確かなご縁。
しっかりと繋ぎ、今年もお付き合いをさせていただければと思っています。