天神橋筋商店街の朝
2011年8月12日 カテゴリー:雑記
朝、出勤時。
天神橋筋商店街を歩いて向かう時間が好きです。
まだ、売り出しが始まる前の商店街は歩く人もまばら。
無謀な自転車の横行もありません。
でも静かな活気が始まっています。
書店では新しく入荷した雑誌や本が積み置かれ、荷を解いて並べられていきます。
お米屋さんの店先には、こぼれ落ちた米粒をハト達が食べにやってきますが、店主は長年の習慣なんでしょうね。
足元に群れるハト達と優しく同化しています。
花屋には入荷したばかりの花々が次々に差されていきます。
花の姿が真っ先に季節を感じさせてくれます。
そこもどこにもあるような雑貨屋さん。
目立たぬ所のショーケースに稀少な根付がたくさん置かれてあります。
心奪われ、静かに微笑むおねえさんの横で、朝からじっと眺めている私です。
床屋さんの看板モデルの写真。
同じ顔の男性が床を掃き清めています。
すると、商店街のあちらこちからコーヒーのいい香りが漂ってまいります。
いつも行く喫茶店のマスターが、すかさず私の姿を見つけます。
「お早う!今日も暑そうやね~きいつけて~」と声をかけられ、朝食を食べたにも関わらず、モーニングをいただこうかしら?と。
ここへ入れば、いつもの濃いメンツがおられ楽しい時間が過ごせます。
マスターに笑顔で手を振ってズンズン歩きます。
すると、うどん屋さんから、あの素敵な香りが・・。
その香りを放つ店先で再度、鼻をふくらましながら確認し、イタリアンも好いのですが、やはり関西人として週3でうどんは、いただかねばなるまいと、ここで強く誓います。
どんな時代になっても、その土地に根ざした商売をされている方たちの変わらぬ努力と心意気。
何度か行けば友達になってしまいそうな気がするのは私だけでしょうか?
値段の安さだけでない、大阪人特有のユニークさ、暖かさ。
天神橋筋商店街は朝、昼、晩とそれぞれ違った世界を見せてくれます。